04/06/2026
「いつかまたやりたい」は、いつまで言えるのでしょうか。
この動画だけ見ると、
「またモトクロスの話でしょ」
と思われるかもしれません。
でも、今回言いたいのは、速く走るとか、上手いとか、そういう話ではありません。
若い頃からバイクに乗ってきて、
年齢を重ねると、嫌でも感じることがあります。
昔ほど体が動かない。
反応が遅れる。
無理をすると、あとに残る。
転んだ時のリスクも、若い頃とは違う。
しかも、大人になると自分の都合だけでは動けません。
仕事があります。
家庭があります。
責任があります。
怪我をしたら困る立場もあります。
自分も小さいながら会社を経営しています。
自分を取り巻く環境や責任を、どうでもいいと思っているわけではありません。
実際、今も月に1回くらいは走っています。
でも、時間とリスクの管理は、若い頃とはまったく違います。
若い頃なら、少しくらい無理をしても、
「まあ何とかなる」
で済んだかもしれません。
でも今は違います。
怪我をすれば、仕事にも影響します。
家族にも心配をかけます。
体の回復にも時間がかかります。
だから、走るとしても、ただ勢いだけでは走れません。
どうすれば怪我をしないで走り続けられるのか。
今の体力で、どうすれば一番いい走りができるのか。
この先、人生が終わるまでに、あと何回くらい走れるのか。
そんなことを考えるようになりました。
若い頃は、走る前にそこまで考えていなかった気がします。
でも今は、考えます。
考えすぎるくらい考えます。
いざ走るとなると、それで気持ち悪くなるくらい緊張することもあります。
それでも走る。
たぶん、それが今の自分たちがバイクで走るということなのかもしれません。
若い頃のように、本当の限界まで攻めるために走っているわけではありません。
体調を見る。
無理をしすぎない。
走る時間を決める。
危ないと思ったら引く。
翌日に残しすぎない。
その中で、今の自分にできる一番いい走りを探す。
でも同時に、こうも思います。
仕事や家庭や責任を理由にして、
自分が本当にやりたいことを、何もしないまま終わってしまうなら、
それは何のための人生なのだろうか、と。
「今さら無理しなくても」
「もう少し落ち着いたら」
「時間ができたら」
「そのうちまた」
そう思っているうちに、
時間だけが過ぎてしまうこともあります。
若い頃のように走れなくてもいい。
速くなくてもいい。
誰かと競わなくてもいい。
無理をしなくてもいい。
ただ、自分の中にまだバイクを残しておきたい。
今は、速く走るためというより、
自分の中にあるバイクの感覚を消さないために走っているのかもしれません。
バイクに乗ると、怖さもあります。
衰えも感じます。
昔の自分との差も感じます。
でも、それでも走ると、やっぱり思います。
「ああ、やっぱりバイクはいいな」と。
人生の残り時間は、まだあるように思えます。
でも、実際に体が動いて、
バイクに乗って、
汗をかいて、
怖さも楽しさも感じられる時間は、
思っているより短いのかもしれません。
昔のようにできないことが怖いのではなく、
やりたい気持ちがあるまま、できなくなることの方が怖い。
だから、無理のない範囲でいいと思います。
今の年齢の、今の体力の、今の生活に合わせた形でいいと思います。
少しでも乗る。
少しでも動く。
少しでも、自分の中に残っているものを続ける。
それだけでも、人生の中では大きな意味があるのかもしれません。
皆さんには、
「いつかまたやりたい」
と思ったまま、後回しにしていることはありませんか?
若い頃と今で、バイクとの付き合い方は変わりましたか?