09/06/2026
確かに技術のホンダなんですが……
最近、ヤヤコシイHEV車両しか入ってこない当店です(涙目)。今回は、ホンダ CR-Z の後期モデルのバッテリーユニット故障。
CR-Zは、前期は、同年代のフィットハイブリッドなどと同じバッテリーを使っているのですが、後期モデルになって、モーター出力が1.5倍に。それに合わせて、バッテリー電圧も約1.5倍になっています。
なんでも、当初は、バッテリーは従来のニッケル水素バッテリーの本数を1.5倍に増やして対応させようとしたそうですが、2011年に北米で発売になった、シビックハイブリッドがリチウムイオンバッテリーを搭載しており、このユニットを載せたらいいじゃん!という話になったそうで(一説には、当時の社長の鶴の一声だったとか)。で、CR-Zの後期モデル、通称ZF2は、日本国内において、ホンダ初のリチウムイオンバッテリー搭載HEVになりました。
そこから14年、さすがのリチウムイオンバッテリーユニットも壊れ始めるのですが、問題はそのコスト。
ちょっと前までは、ZF2のリチウムイオンバッテリー交換は40万円オーバーと言われていましたが、今はこちらも1.5倍で、60万円オーバー(鼻血)。というわけで、どうにかならんか?と当店に回ってまいりました。
こちらのユニット、さすがに技術のホンダと言われるだけあって、小さい空間に40本もののリチウムイオンセルを収めて、さらにそこにインバーターとDCDCコンバーターまで納めています。つまり、分解組み立てが、恐ろしくヤヤコシイ。最後の方は、知恵の輪と立体パズルのミックスのよう。
さらに、このリチウムイオンセルが、まさかの専用設計品。通常、リチウムイオンセルは、汎用サイズのものを使っており、セルを個別に入手するのもそんなに難しくはないのですが、専用設計品となると、セル自体が入手できないっ!そのため、いざこれをリビルドしようとするとなると、専用設計品を納めるために作られたバッテリースタックケースの中に、汎用セルをねじ込む荒業が必要となります。
この作業、時間もかかるわ、手間もかかるわ、技術のホンダが血迷って作った(失礼)、ワンモデル限りのバッテリーユニットを修理するには、ある意味、それ以上の技術というか、手先の器用さが必要なわけで・・・・・・
代表曰く、修理のやり方は何通りかあるそうですが、いずれにしてもコストはかかる(ディーラーほどではないにせよ)そうです。
マニュアルトランスミッションで乗れるEHV車として人気のあるCR-Zですが、後期モデルはバッテリーが壊れると、かなりコストがかかってしまうので、一種の覚悟をもって乗る車なのかもしれませんね。