08/08/2026
1994年、1995年、1996年。
一般人のコンピュータ黎明期。
世の中では、Windows 95が登場した頃です。
たった3年間ですが、
この時期に生産されたメルセデス・ベンツは、
制御の仕方が全然違います。
例えば、
ヘッドライトの球が点灯しない。
パワーウインドウが動かない。
電動シートが動かない。
同じような故障に見えても、
年式によって見るべき場所が全然違うんです。
そして、もう一つ。
「ミッションが変速しない」
これは簡単には答えられません。
なぜなら、1992年から1997年までの変化を説明しようとすると、
それだけで一冊の本が書けるくらいの話になるからです。
弊社は長い間、ATミッション修理の専門店でした。
だから当時から、ミッションの事はわかっても
「電装品の作動方式は年式毎に違う」
ということには気が付いていました。
でも、資料もない。
何が、どう違うのかまでは分かりませんでした。
それから時が流れ、
いろいろな故障を実際に経験しました。
壊れた車を一台一台直しながら、
少しずつ違いが分かってきた。
そして私なりに出した答えが、
「自分が修理するのは、1995年まで」
という線引きです。
もちろん、1996年も修理はできます。
ただし1996年になると、
「ここが悪いだろう」
と最初から狙って作業するのではなく、
実際に作業して、調べてみないと
故障箇所が分からないことが増えてきます。
なぜ、たった数年でそこまで違うのか。
その変化を象徴するのが、
「スイッチ」の形が変わったからです
1994年なら、
オンかオフかの単純な接点式。
ところが1996年になると、
単なるスイッチではなく、
「センサー」のような考え方に変わってくる。
では、1995年は何なのか?
私は「その中間」と考えています。
長年触ってきた今でも、
まだ私の知らない部分があると思っています。
かなり簡単に書いていますので、
「いや、その年式はこうだ」
という反論はしないでください(笑)
さらに1997年になると、
また全然違う話になるからです。
CAN通信が入ってきて、
車は大きく変わってしまった。
私が、
「新しい車はできない」
と言っているのは、
本当に修理できないという意味ではありません。
勉強する気になれないんです。
私が好きなのは、
機械として考え抜かれた自動車。
ところが新しい車になればなるほど、
「自動車の構造を理解して修理する」
というより、
「コンピューターの制御を理解して診断する」
という世界になっていった。
私にとっては、
自動車というより、
「コンピューターの塊」になってしまったんです。
だから私は、
コンピュータ黎明期以前の車が好きなんです。
一言で言えば、単純ですから(笑)
終わり