12/05/2026
いつの間にか、ディーラーの工賃が
1時間、17,400円になっていました。
弊社の2倍以上です。
数年前は、たしか1時間12,000円くらいだったと思いますが、
近年の物価高、人件費高騰、設備維持費などを考えると、
工賃が上がること自体は仕方ない部分もあると思います。
弊社も一昨年までは1時間7,000円。
昨年は8,000円に改定させていただき、
今年は9,000円で考えています。
もちろん、特殊作業や重整備、診断に時間を要する作業については、
その限りではありません。
ただ、今回驚いたのは、単に工賃単価が高いという話ではありません。
(以下半分AI)
お客様がディーラーで出された見積りに驚き、
弊社に相談に来られました。
その見積りを確認してみると、
相変わらず、作業内容がかなり重複しているように見えました。
たとえば、車検整備の24か月点検でブレーキの状態を確認する場合、
ブレーキパッドの残量、摩耗状態、キャリパーのピストンの動き、
スライド部分の状態、引きずりや漏れなどを確認します。
そのためには、当然ブレーキパッドを外して点検することもあります。
さらにブレーキディスクを交換するのであれば、
ブレーキパッドは必ず外します。
それなのに、
24か月点検の工賃、
ブレーキパッド脱着の工賃、
ブレーキディスク交換の工賃が、
それぞれ別々に計上されている。
これは、整備を知っている人間から見ると、
かなり違和感があります。
もちろん、見積りの作り方やメーカーの工数表の考え方もあるので、
一概に「不正だ」とは言いません。
ただ、同時作業になる部分については、
本来は重複分を調整するのが自然ではないかと思います。
今回の見積りは、総額で約110万円。
整備で大切なのは、本当に必要な整備なのか。
今やるべき整備なのか。
作業内容と金額に納得できる説明があるのか。
そこだと思います。
さらに細かい話をすれば、
W211のフロントワイパー交換に1,760円の工賃が計上されていました。
ワイパーブレードの交換自体は、慣れていれば1分もかからない作業です。
もちろん、これも「作業として請求してはいけない」と言いたいわけではありません。
ただ、こうした小さな作業まで細かく積み上げていくと、
最終的な金額はどんどん大きくなります。
今の時代、部品代も上がっています。
工賃も上がっています。
整備工場を維持するにも、昔とは比べものにならないほど費用がかかります。
だから、安ければ良いとは思いません。
ただし、
分かりにくい見積り
同じような作業が重なって見える見積り
お客様が納得できない見積り
これは、やはり問題だと思います。
車の状態を見て、
お客様の使い方を聞いて、
優先順位を考えて、
本当に必要な整備を判断すること。
そして、その内容をお客様が理解できること。
そこまで含めて、整備の仕事だと思っています。
弊社も決して安売りをするつもりはありません。
むしろ、必要な作業にはきちんと費用をいただきます。
ただ、同じ作業を何重にも請求するような見積りではなく、
お客様が納得できる内容で、
一台一台に向き合っていきたいと思っています。
110万円という金額が高いか安いかは、
作業内容によって変わります。
でも、見積書を見た瞬間に
「これは本当に必要なのか?」
「この作業、重複していないか?」
と感じてしまうようでは、
お客様が不安になるのも当然だと思います。
車検は、ただ通すだけのものではありません。
でも、必要以上に不安を煽って、
何でもかんでも交換するものでもありません。
大切なのは、
その車にとって、今何が必要なのか。
そして、
お客様が納得して整備を任せられることだと思います。
(凄いなAI)