01/06/2026
【徹底比較】クリップ1個 vs 塗料1グラム。利益を生むのはどっち?
見積もりを作る際、1個100円程度のクリップやグロメットは、部品図から一生懸命探して必ず計上しますよね。
では「塗料1グラム」の原価はいくらかご存知でしょうか? 例えば、日産KABのベースとなるシルバーは約117円、トヨタ077等で使うメインのパールは約120円です。(※今月の価格改定前の原価)
つまり、たった1グラムの塗料がクリップ1個分以上の価値を持っています。実際の塗装ではこれを何十グラムも使いますが、部品代の100円は取りこぼさないようにする一方で、塗料はどんぶり勘定に含めてしまっていませんか?
また、塗料の「値上げ」に関しても冷静にデータを見る必要があります。 今年のメーカー発表の値上げ率を反映しても、シンナーの1グラム単価は【約1.28円〜2.42円】です。パーセントで見ると大きな値上げ幅に錯覚しますが、1グラムあたりの絶対額への影響は実は限定的です。
一方で、今月から始まった原色の値上げはどうでしょうか。 1グラム120円のパールや、トヨタ3P0のベースとなる高額な赤が数十%値上がりすれば、1グラムあたり数十円単位で一気にコストが跳ね上がります。こちらの方が、工場にとっての「真の実害」です。
ホワイト原色(1gあたり3〜4円台)の車もあれば、パールの車もあります。 この圧倒的な原価の違いを、定額の「割合」でまとめて請求しようとすること自体に無理があるのです。
メーカーや保険会社が悪いと煽るわけではありません。 ただ冷静に、「ホワイトとパールではこれだけ原価が違うのだから、使った分を正しく計算して請求しましょう」という当たり前の事実を受け入れる時が来ています。
割合の錯覚から抜け出し、事実をベースにした「実数計算」へ切り替えませんか?