23/12/2025
この車を、今もふつうに売っている。
これってすごくないですか?、僕たちじゃなくこの240という車。
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祈りが通じた。
新車から乗っておられる2003年モデルの車から10年古くなる1993モデルの240に乗り換える合理的な理由なんてあるわけもないし、われわれがその一見不合理な選択の正当性を説明できるわけもなく、ここはご主人にがんばっていただくしかない。
と日曜日のブログに記した商談の豊中市Sさんの再訪があり、ご契約いただいた。
□ 93/240CLASSICワゴン --- ダークブルー --- 102,000km
ご契約前の最終試乗で、彩都から万博外周を走りながらいろいろと話をうかがうと、やはり奥様のかなり強いオブジェクションはあったそうだが、自分が乗る車なんだから、自分の気に入ったものを選ばないと、僕が僕でなくなっちゃいますから、と昨今には珍しい男前なお言葉。
車に限らず、モノを選ぶというのはまさにそういうことで、大げさに言うなら自分自身の生き方にかかわることのはずだが、たとえば洋服や靴といった身に着けるものや、腕時計や釣竿といった趣味のものに関してはそういう風に選んでいる人たちでさえ、いざ車ということになるとどうも腰が引けているような気がするのは、やはり世知辛い時代の反映なのか。
240という車は、最新型でも今年で18年目という車だから、同じ車を10万km乗りつづけるなんてとんでもないという、日本車のユーザーにすれば手のかかりそうな旧車という範疇にいれられてしまうモデルで、たしかに最新型のプリウス、いや5年落ちのカローラと比べても、気をつかわなくてはいけないところもたくさんあるけれど、骨董品でもなんでもなく、ふつうに使える普通の車としてわれわれは紹介しているし、ふつうに使える普通の車として乗っていただくために、素材を吟味し、日々のメンテナンスに気をつかっているわけだけれど、それがお客様の安心感にどれだけ繋がるのかは、正直なところよくわからない。
ただそれでもこうやって決断していただけるお客様がいらっしゃることが、唯一われわれの糧となることだから、明日も続けていけるのだと思っている。
べつに240じゃなくても、ボルボじゃなくてもいいけれど、自分の乗る車なんだから、燃費や維持費や女子供の都合ではなく、自分の気に入った車に乗って欲しいと、心から思う。
Sさん、どうもありがとうございました。
Sさんの男前なご決断に応えるるべく、心をこめて車を仕上げたいと思っています。
どうぞよろしくお付き合いのほどお願いいたします。
再掲:http://volvostyle.exblog.jp/14232087/