07/05/2026
皆様、明けましておめでとうございます。 はい! もう5月です。 今年初投稿です…😅
さてさて、今年2月のネタです。
お客さんから「ミニカの車検、頼むわ。 整備は終わってるから持ち込み検査やって!」とのご依頼をいただきました。 まぁ、時々よくあるお仕事です。
が、継続検査(いわゆる車検です)かと思いきや、廃車してナンバーがついていない車を再登録して公道デビューさせるための「中古車新規登録」だそうな。 さらに持ち込まれたクルマは「昭和40年代」のミニカ…。 うん、思いっきり360㏄、2ストだね…。オイルが燃焼する香りと、時々吐き出される白煙が懐かしい🥹
工場に到着したミニカ。オーナー様が三菱自動車から貰った(発行手数料は払ってましたわ)製造証明書によると、「昭和44年製造」とな。 昭和45年製のオイラより年上やが…。
で、「整備してるけど、念のため、確認しといてね」とのオーナー様のお言葉を胸に整備開始。 いきなりなんだが、ジャッキアップした車のタイヤがほぼロック状態。 さてはて調整はどこかいな? と、ブレーキシューは目いっぱい内に寄ってるね…。 でもそこそこ強くドラムに当たるね…? ど~ゆ~ことなん??
ライニングが厚いってことかいな? しゃーない…少し削って当たりを減らそっと。 うん、このくらいでいい塩梅かな。
そもそもバックにシフトしにくかったこのミニカ。 ウチに入庫して、とうとうバックに入らなくなりました。
え? コレ、オイラが悪いん😫?
オーナー様曰く、「コツがあるんよ」だと。 いや…どうあがいても入らんっす。シフトレバー、折れそうっす…。
そりゃそうだ。 シフトリンケージの部品にクラックが入って、それが広がり気味になって、全体が変形していました。 よくよく観察すると、古傷もあるようなので、壊れやすい部分なのかも…ですね。 ここは溶接にて修理。
下回り点検。 う~ん…。ガソリンタンクから生えてるホースに、金魚鉢に空気を送り込むチューブ(耐油性あるやつだけど)っぽいの使ってる。 さらにガソリンタンクのドレンボルト(古い車には付いてたりするんですよ)からガソリンの雫が…。 ダメやな…。
チューブをホースに交換するため、一度タンクを空にします。 ドレンボルトの下に、漏斗を刺したガソリン携行缶を置き、ぢわぁ~ っとボルトを緩めます。 チョボチョボ流れ出る程度でしばらく放置。 順調に流れ出ます。 まだ工場の気温はヒト桁代だけど、念のためストーブは消火しときます。
とは言え、あまりにもチョボチョボすぎるので、調子こいてガツっっっ と緩めた瞬間、ボルトがすっ飛んで、「どっぱぁ~~!」 ガソリンの滝が…。 こうなったら漏斗ごときでは間に合いません。 あっ! という間に床にはガソリン溜まりが。 どうにかこうにかガソリン漬けになりながらもボルトの取り付けに成功! あ~体中がガソリンクサイ、揮発でサムイ。 ストーブ消しといてマヂ良かったです。
その後、ブレーキ調整が終わったリアブレーキを、なにげなくサイドブレーキを引いて効きの点検をしたところ、右はしっかりロック。でも左はナニゴトも無かったかのようにクルクル回るタイヤ…。 え~っ ぜんぜんまったく効いてないやん…。
今しがた閉じたドラムブレーキをまたもや分解します。 うん…ワイヤーが動きよらん。 旧い車なんでむりくりワイヤーを引っ張りまくるのも切れそうでコワい。 仕方なしに車体からワイヤーを外し、吊し上げて潤滑剤を流し込みます。 。
なんとなくそれとなくじわじわ動きだしたかな? と思った瞬間! ずぼっっっ! とワイヤーが動き出しました。 あ~良かったぁ~。
どうにか整備も終わり、ちくほー軽自動車検査事務所に検査の日取りのお伺いをたて、検査予約を入れます。 が、旧すぎてデーターが無いとかでネット予約はできず。 まあそれも事務所の方の親切なご指導のおかけで予約は取れました。
検査当日。 午後の、検査場が比較的暇になるころを狙って工場を出発。
うんうん 快調かいちょう😄! ごキゲン良く走ってくれるミニカ。
工場から4㎞ほど走ったところで、まあまあキツめの上り坂にさしかかります。 それ以前に信号待ちからの発進が、なんだかにぶい…重たい…気はしてました。 上り坂にさしかかるとそれが顕著に表れました。 アクセル踏んでもスピードが出ない。 クラッチを踏めばエンジンは景気よくブン回る。 しかもブレーキ踏んでいないのに坂道で止まる。 坂道発進のナントカアシストが装備されとるんかいね? なんて独りボケかます余裕もないので、脇道にそれて停車。
オーナー様に電話で事情を話すと、「左後ろブレーキのブリーダーからフルードを少し抜くと直るよ」だと。 なので路上整備。 なるほど…直りました。何事もなかったかのように。
後日談ですが、検査前の整備でオーナー様がブレーキマスターのインナーキットを交換したとのこと。 その部品が5㎜ほど長かったのが原因のようでした。 オイラは現品確認してませんけど。
予備検査場で事前検査も終わり、本検査…こちらも予備検査ですけど…は気が抜けるほど、ホントすんなりと通過。 もちろん一発OKです。2スト排ガス検査も、基準の半分以下の快挙。(そもそも排ガス検査が無かった時代のクルマじゃないかなぁ まぁよかけど)
その検査待ちのときに、老練な整備士さんと話をする機会がありました。 この手のミニカをリアルタイムで整備をしていた方。 そこでブレーキ調整の事を聞いてみたら、ブレーキシューの張替えしたら、オマケで1㎜くらい厚めで戻ってくることがあるので、必要に応じて削るんだよ…と。 なるほどなるほど、オイラの判断は間違っていなかったようです。行き当たりばったりだったけど…。
このミニカ、最終的に「北九州」ナンバーを付けますので、ここ、ちくほー検査場では予備検査のみ。 ブレーキの件で心配して、途中から合流してくれたオーナー様と一緒に書類の仕上がりを待ちます。 旧い車ゆえ、廃車したのが「熊本」だったゆえ、約二時間待ち。 事務所の方、どうもご迷惑おかけしました…。
工場に帰って、気になっていたギアオイルの交換をしときます。 デフ、ミッションオイル、どちらもよく熟成されていました…。何年物でしょ? ミッションにはドレンボルトが無く、ボルト2本で止まっているオイルパン?を外してオイル抜き。 こちらも年代物だったオイルパンガスケットは、ほどよくちぎれていましたので、ガスケット自作+シール剤塗布で対応。 問題ない様です。
書類はオーナー様に預け、後日、オイラの元にちっこい白いナンバープレートが届きました。
またどこかで元気に走り回る姿を見かけることがあったら嬉しいです🥰